作・演出:フルタジュン
<出演>
宮内勇輝
真帆
篠原友紀
工藤優太
清水洋介
フルタジュン
久しぶりに聞かせてくれないか、君のビッグマウスを。
精神科医の元に、ある男がやってくる。
彼は子供の頃からウソツキとして有名だった。
できそうにもないことを堂々と宣言しては、いつも周りを混乱させた。
大人になると、職場の同僚達は彼のことをペテン師と呼ぶようになった。
医者は男と目を合わせるなり、すぐに診断結果を伝えた。
「ビッグマウス症候群。病気ですね。」
大口を叩く人間に病名が付いた世界で起きる、
これは生き様のオハナシ。
久しぶりに聞かせてくれないか、
君のビッグマウスを。
精神科医の元に、ある男がやってくる。
彼は子供の頃からウソツキとして有名だった。
できそうにもないことを堂々と宣言しては、いつも周りを混乱させた。
大人になると、職場の同僚達は彼のことをペテン師と呼ぶようになった。
医者は男と目を合わせるなり、すぐに診断結果を伝えた。
「ビッグマウス症候群。病気ですね。」
大口を叩く人間に病名が付いた世界で起きる、
これは生き様のオハナシ。
【東京公演】
2016年5月25日(水)~29日(日)
25日(水)19時半
26日(木)19時半
27日(金)14時/19時半
28日(土)14時/18時
29日(日)14時/18時
※前売り日時指定・全席自由
※受付開始は開演の40分前・開場は開演の30分前
<チケット代金>
前売3,500円/当日3,800円
学生割引 2,500円(受付で学生証提示)
<ご予約フォーム>
会場
下北沢「劇」小劇場
〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-6-6
Tel:03-3466-0020
【岐阜公演】
2016年6月10日(金)~12日(日)
10日(金)19時
11日(土)19時
12日(日)19時
※前売り日時指定・全席自由
※受付開始は開演の40分前・開場は開演の30分前
<チケット代金>
前売・当日 2,000円
学生割引 1,500円(受付で学生証提示)
<ご予約フォーム>
市内プレイガイド
美濃市文化会館 0575-35-0522
美濃「道の駅」にわか茶屋 0575-33-5022
会場
美濃「道の駅」にわか茶屋 大多目的室
〒501-3714 岐阜県美濃市曽代2007
Tel:0575-33-5022
協力
特定非営利活動法人四つ葉のコウゾ
スタッフ
照明・広報:satoko
音響:前田マサヒロ
音響プラン:水野裕
音楽:平野智子
舞台美術:泉真
写真:木村健太郎
撮影:株式会社アンダンテ
当日運営:安田有希子
協力:古田大地/濱路沙優里
制作:三村大作
企画・製作:劇団フルタ丸
お問い合わせ
●電話 080-4898-2002(フルタ丸)
●メール info@enpitsuinc.com
電話もしくはメールでのチケット予約も承っております。
お客様の「お名前・観劇希望日時・チケット枚数・電話番号」をご連絡下さい。
夢というものは性質が悪い。
一見、希望にも溢れて未来を明るく照らしてもくれるけど、そうそう叶ったりもしない。
残酷だなーと思うこともしばしばある。今回の稽古初日のことだ。稽古開始の30分前に、一通のLINEが来た。
ここ2~3年間、僕の演出助手を務めていた寺山という男からだった。
長文だったので要約すると「僕に演劇は無理でした。劇団を作る夢を諦めて、宮崎へ帰ろうと思います。だから、今日をもって辞めます」ということだった。
腹が立った。数日前までこのツアー公演のことも具体的に話していたし、こんなタイミングで一方的に去るのは仁義が立ってない。直接の挨拶もなく、LINEだけのペロっとした辞め方に無性に腹が立ったのだ。
寺山と初めて会ったのはフルタ丸の出演者オーディションだった。
「演劇がやりたくなって福島の大学を中退し、なんのアテもなく東京に出てきた」ということで、夢を聞けば「演劇で1億円を稼げる人間になります」と言い切った。こういう出会いは縁だ、縁でしかない。寺山に演劇のことを教える日々が始まった。
あいつは故郷の宮崎に戻って何をするんだろうか。そもそも宮崎に戻らないかもしれないし、僕の知らないところで演劇を続けることもできる。ま、全ては憶測の域を出ない。
でも、よくよく考えたら20代の頃の自分もそうだった。
大学生のとき、夢を追い求めて入れてもらった放送作家事務所を半年で辞めてしまった。そのときの理由は「劇団がやりたいから」だった。あの時、僕を入れるために苦心してくれた師匠は、僕の不義理をどう思ったんだろうか。
まだ劇団は続いている。あれから14年間、僕も僕で色んな所で色んな人に大きなことを言って来た。それが叶っているのかと問われれば言葉に詰まる。
本日はご来場頂きまして誠にありがとうございます。
劇団フルタ丸です。
どうも、フルタジュンです。
大学生の頃までは、「古田淳」でした。保育園に通っていた頃は「ふるたじゅん」でした。
今、僕はカタカナで活動しています。もうなくなってしまいましたが、「リンゴの木」という洋菓子屋の倅でもありました。
15年前に上京し、東京の大学に通いながら劇団を作りました。
劇団名は「フルタ丸」と言います。
3年前に初めて美濃市で上演した時の光景が忘れられず、
また故郷である美濃市で演劇をやりたいとずっと思っていました。
あれから3年が経ち、再び戻って来ることができました。
なんとも言えない気分です。
僕が美濃市で生活していた19年間。
その間に観た演劇の記憶は、たった一つです。
小学校にやって来た旅劇団「うりんこ一座」による『ごんぎつね』。
他にも何か観たのかもしれませんが、何も憶えていません。
僕にとってそれぐらい演劇とは生活になくても困らないものでした。
それが今、僕は演劇がなければ生きていけません。
演劇がないのは困るし、演劇なしの人生が考えられない。
困ったことに、そんなことになっています。
ありていに言えば、演劇と出会って人生が変わってしまった。
「演劇は、映画やテレビや漫画や音楽やインターネットよりも面白い」
今日、僕らはそれを証明するためにやって来ました。
誰かの人生を変えたいんです。
もう一度、言います。
あなたの人生を変えてしまいたい。
夜は始まった。さあ、踊ろうぜ。
本日はご来場頂きまして誠にありがとうございます。
劇団フルタ丸です。