劇団フルタ丸 第24回公演
『僕は父のプロポーズの言葉を知らない』

僕は父のプロポーズの言葉を知らない

作・演出:フルタジュン

知らないまま終わるのか?

僕は父のプロポーズの言葉を知らない。
親には聞けない。なんか気持ち悪くて。
聞いた所でヘンな空気になるだろうし、
そもそも答えてくれない気もする。
けど、親のラブストーリーの延長線上に僕は存在している。
一体どうなっていたんだろうか、そのラブストーリーは。
親には聞かないと決めている限り、方法は一つしかない。
イマジン。想像しかない。いや、想像があるじゃないか。
めくるめく。70年代。しのびよる。タイムリミット。
叩き続ける。ノッキング、オン、ユアードアー。

公演日時
2015年5月27日(水)~5月31日(日)

会場
下北沢小劇場「B1」
〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-8-18
北沢タウンホール地下1階
Tel:03-6416-8281

作・演出
フルタジュン

出演
宮内勇輝
真帆
篠原友紀
工藤優太
清水洋介
フルタジュン

スタッフ
照明・広報:satoko
音響:前田真宏
音響プラン:水野裕
音楽:平野智子
舞台美術:泉真
写真:木村健太郎
撮影:株式会社アンダンテ
演出助手:寺山義教/佐藤すみ花
宣伝美術:山下隼太郎
当日運営:丸山 立
制作:三村大作
企画・製作:劇団フルタ丸

『僕は父のプロポーズの言葉を知らない』
長いタイトルですよね。自分でも思います。
なので、必要があれば略して下さい、『ボクチチ』と。

さて、少し自分のことを書きます。家族のことです。

子供ながらに似たくないと思っていた、自分の親父の性格がありました。
そうはなるまい。そう思って生きて来たつもりでした。
けど、ある日気が付くと、その似たくはなかった所に、似てしまった自分がいました。
またある時は、4歳の娘を前にして思うことでした。
性格上、自分のココだけは似て欲しくなかったという部分に限って、似てしまっていたのです。
この時ばかりは、何とも言えない気持ちになり、天を仰ぎ見るしかありませんでした。
これが、血の濃さなのか。
最近、そんなことをよく思うのです。

先日、こんなこともありました。
夜遅くに稽古から帰宅して、自分の仕事部屋に入ろうとしたら、
歪なひらがなで「おとう」と書かれたメモ帳がペタっとドアに貼ってあった。
最近、平仮名を練習している娘の仕業であることに気が付いた。
結構ちゃんとした平仮名を書くようになったんだなと思った直後、
何気なくゴミ箱を見ると、オリガミが捨てられていた。
オリガミの裏には、びっしり「と」の文字を練習した形跡があった。
奥さんに聞けば、「と」がどうしても上手く書けず、鏡文字になってしまうということだった。

鏡文字か。

思い出した。子供の頃、娘と同い年くらいの時、親父が大切にした木刀に、勝手に油性マジックで「おとうさん」と書いたことがあった。その時、やはり僕も上手く書けなかったのだ。
あれも確か、鏡文字になってしまった。

本日はご来場頂きまして誠にありがとうございます。
劇団フルタ丸です。