4月、「匿名家族」の稽古まっさかりの時でした。
突然、母親から電話があって、なんだろうと思ったら、体調を崩して仕事を10日間くらい休んでいるという報告でした。
ずっと健康だった母親が、そんなことになってしまったというショックもあれば、その情報が、仕事を休んだ10日後になって、僕の元に届いたという事実にも、グサっと来ました。

だいぶ良くなったので、もうすぐ仕事に復帰できるらしいこと、
週末、僕と同じく東京に住む弟が看病のために帰省していたらしいこと、

そんなことを話してから電話を切りました。
電話の直後、なんとなく落ち着かず、
狭い部屋をウロウロしましたが、やはり落ち着きませんでした。

しかし、夜になれば、録画したドラマ『あまちゃん』を見て、
「能年ちゃんって、ホントかわいいな」とか、心から思えたりもして。

そんな感じです、僕は。

家族と自分の距離は、地球と太陽みたいに、少し離れたり、少し近づいたり、
そんなことを繰り返して、気付いた時には、もう遅かったり、まだ間に合ったり、
するんでしょうか。

どうなんでしょうか。
家族は人の数だけありますから、確かなことは何も言えません。
でも、あなたにこう聞くことはできます。

あなたの家族はどうですか？
How is your family？

本日はご来場頂きまして誠にありがとうございます。
劇団フルタ丸です。