劇団フルタ丸 第23回公演
『愛フォンブース』

愛フォンブース

作・演出:フルタジュン

あの会社が電話ボックスを発売する。

フルタジュンより
こんなにもテレフォンに依存した生活になるなんて。
気付いたら、色んな機能がテレフォンに集約されていって。
まるで僕らの全てがそこにあるような顔されて。
完全にそれに乗っかって。
まんまと便利さを享受して。
安くはない使用料金を払って。
もう手放せなくて。
地面に叩きつける勇気はなくて。
テレフォンは王様であり、僕らは奴隷です。

STORY
新作のゲームソフトに並んでいた少年も、
大好きなクレープ屋に並んでいた女の子も、
いつしか大人になり、新発売のテレフォンに並ぶ。

まことしやかに言われていた電話ボックスの発売。
公表されているのはサイズと重量のみ。

【サイズ】高さ:207cm 幅:83cm 奥行:83cm
【重量】105kg

色んな言葉を飲み込んで、行列に並ぶ深夜2時。

日程
2014年10月29日(水)~11月3日(月・祝)

劇場
「劇」小劇場

特設サイト:http://dp02026338.lolipop.jp/23tokusetsu/aiphonebooth.html

作・演出
フルタジュン

CAST
宮内勇輝
真帆
篠原友紀
工藤優太
清水洋介
フルタジュン
浦川拓海(ラッパ屋)
武田祐一
亜希子
仁山貴恵(オフィス・メイ)
山田伊久磨(エッヘ)

STAFF
照明:向井さとこ
音響:前田真宏
音響プラン:水野裕
音楽:平野智子
宣伝美術:山下隼太郎
舞台美術:泉真
演出助手:寺山義教
衣装:井上彩
写真:木村健太郎
協力:ラッパ屋/オフィス・メイ/エッヘ/ハイレグタワー/Dig-esT/ダイスクリエイティブ/株式会社アンダンテ
制作:和田宜之/三村大作
企画・製作:劇団フルタ丸

携帯電話を初めて手にしたのは、高校生の時でした。
あれから今日までの17年間、自分はいったい何台の携帯電話を買い替えて来たのか。
記憶を辿りながら、1つずつ思い出したいのに…ダメだ。
うまく思い出せない携帯電話が何台もある。
霧がかかったように、形や色がボンヤリしている。

新しいものに買い替えた直後はいつも思う。
今まで使っていた携帯電話の方が使い易かった、と。
壊れたわけではないし、何か不都合があれば、すぐに古い携帯電話に戻そう、と。
だから、引き出しにしまっておいた。
数週間後、古い携帯電話の存在なんかすっかり忘れてしまい、
開けた引き出しの中で、偶然見つけてしまった時の気まずさ。
その時は、もう新しい携帯電話とズブズブの関係になっている。
古い携帯電話を手に取り、

なんだコレ…なんて古いんだ…(なんてブサイクなんだ…)

そう、思ってしまう自分がいる。
今、僕はずいぶん進歩した携帯電話を握りしめている。
指でディスプレイをタッチしたりなんかして、アプリを起動したりもする。
遅かれ早かれ、どうせこの携帯電話も、いつか新しいものに取って代わられる日が来るんだけど。

本日はご来場頂きまして誠にありがとうございます。
劇団フルタ丸です。