毛呂Book × 劇団フルタ丸
『フルカラーの夏』

フルカラーの夏

作・演出:フルタジュン

日程:2014年8月3日(日)
劇場:毛呂山町立図書館

作・演出
フルタジュン

CAST
宮内勇輝
真帆
篠原友紀
工藤優太
清水洋介
フルタジュン

STAFF
照明:向井智子
音響:水野裕
制作:和田宜之
企画・製作:毛呂山町立図書館/劇団フルタ丸

6人の劇団員が語る夏の想い出

■ボク(工藤優太)
子供の頃、夏休みになると毎日のように友達と遊んでいて、
宿題は夏休みの終わり間際になってみんなで集まってやっていました。
子供の頃の宿題のやり方というのは心理学的に、
大人になってからの仕事のやり方にも影響があるらしく、
いまだに何か締め切りがある事をやらなければいけない時は
どうしても締め切り間際まで手に付かない事が多いです。
その度に夏休みに宿題を計画的にやる癖をつけていたらなあなんて、
夏休みを思い出す今日この頃です。

■ボクの日記<過去>を読む男(清水洋介)
夏の思い出といえば、やはり子供の頃に京都で過ごした夏。
僕の故郷は京都といってもド田舎で海と山しかない。
山は無視して、海こそが僕の夏のすべてだった。
お気に入りの海水浴場があって、遠浅で綺麗な海。
日本で一番綺麗な海は京都の海だと思っていた。
最近それは福井県の和田海水浴場だと知った。知ってしまった。ショックだった。
すぐ隣が福井県であることを恨んだ。
しかし、あの海との思い出は色褪せる事無く、
日本一綺麗な海(京都)だと思っている。

■ボクの日記<現在>を読む男(宮内勇輝)
『タモさん』
小4の夏休み、当時毎日のように遊んでいた親友の池クンと、池クンの家で遊んでいた時のこと。あの頃夏休みになるとテレビでは怪談番組がひっきりなしに流れていた。コックリさんとかメリーさんの小指とか。幼心に身の毛もよだつ。僕らは”おばけ”という得体の知れないものの虜になっていた。その日、池クンと僕もみんなと同様に怪談話の本を読んだり、前日録画した世にも奇妙な物語を見たりして、肝を冷やしていた。ふと気づくと家には誰もいなく、薄暗くなった家の中がとても怖くなり始め、外に出ようということになった。外は蒸し暑く、次第に冷えきった肝も暖まり始めた。しかしまだあの怖い話を思い出すと鳥肌が立つ。どうにかこの妄想を振り切らねば!
二人は必死に明るさを取り戻そうと「タモさんの髪型ぴっちり!」とか「タモさんって本当はズラなんだぜ」などと無駄にタモさんをディスり笑顔を取り戻したのだ。
タモさん効果が的面し、完全に明るさを取り戻した2人は道路向こうのコンビニでアイスキャンディーを買いに行ったその時、その時だ!
1台の車が通り過ぎた瞬間、2人の顔はこの世の終わりかのように真っ青になった。
「今の運転手、、、、オールバックにサングラスだったよね、、、」
「そうだね、、、タモさんと一緒だウケる!ははは、、、あっ!!」
次の瞬間、2台目の車が通り過ぎた。
「、、、今のも、、、」
3台目
「えっ?、、」
4台目
「うそだろ、、」
そして5台目
「ぎゃーーーー!!!」
5台目のタモさんがこちらを見て笑っていたのです!
「これ以上見ちゃいけない!10台目のタモさんを見たら必ず死ぬ!!」
僕らは急いでその場を逃げた。
その日以来、僕らはその道路に近づくことはなかった。
車5台連続運転手タモさん。そして、5台目のタモさんの不気味な笑顔。
僕は今でもあの時の恐ろしい光景が脳裏にはっきりと残っています。
あれは一体なんだったのでしょうか?タモさんの怨念だったのでしょうか?
あー、文章力ないなぁ。俺。そういえば、夏休みの読書感想文の宿題で
小説の後書きをそっくりそのまま書いて佳作入選したことがあります。
それが僕の夏の思い出です!

■ワタシ(真帆)
16歳の時。
好きな男の子とお祭りに行けることになって、嬉しくて浴衣を買いに行きました。
ピンクにするか、紺にするか。すごく悩みました。
ピンクって可愛すぎるかな、気合い入ってるって思われちゃうかな、
でも紺って地味だよな…と、悩んだ末に、けっきょく紺を購入。
お祭り当日。いざ浴衣を着てみると、当時あまりスカートとかも着なかった私には、
やっぱり浴衣ってなんか恥ずかしくて。せっかく着せてもらったのに、
なんだかんだ理由をつけて脱いで普段着(しかもジーパン)でお祭りに行きました。
まったく勝負できずに終わった夏でした。無念。(笑)

■ワタシの日記<過去>を読む女(篠原友紀)
夏休みがあった子供の頃は毎日とにかく遊んでいた記憶があります。
より遡って小学生位までの夏休み、一番遊んだ相手は、お兄ちゃん。
多分、とってもくだらなく、大したことのない話題で、大笑いをし、時々ケンカをしたりしながら、でも、いっぱい遊んでもらった記憶があります。
フルタ丸の音響さんのいとこのお子さん達の画像を見せてもらった時、お兄ちゃんと妹という組み合わせだったり、年の差が3歳というのが同じだったりしたことで、それを思い出しました。遊んでもらって教えてもらった事は、とっても沢山あります。
遊びって大事だよなぁ、やっぱり。

■ワタシの日記<現在>を読む男(フルタジュン)
中学時代、友人達と川で遊ぶことが多かった。
次第に普通の川遊びに飽きてしまった僕らは、何かオモロイことがないかと探す内に、プロレス技を掛け合うことが流行りだした。川なので、バックドロップもやりたい放題、岩場の上からドロップキックも自由自在。次第に過激さを増すプロレス技。誰も止まらない、誰も止められない。ゴングが鳴りっぱなしの夏だった。
何度か危ない目にもあったりしたが、懲りずに陽が暮れるまでやってました。
その後、皆でかき氷を食ったり、500ml缶のアクエリアスを一気に飲み干したり。
今でも、あの全てを鮮明に思い出せる。あの時の皆、元気にしてるかな。
本日はご来場ありがとうございました。僕らフルタ丸っていう劇団です。
最後まで、ごゆっくりお楽しみください。
今日、この町で、この場所で、あなたの夏と出会って頂けたら幸いです。